2013/4/21 更新
本棚・倉庫がいっぱいで場所を開けたいが、捨てて無くなるのは嫌だな~
…という本をScanSnapでスキャンして、検索性も良くするために透明テキスト入りのPDFファイルに電子化してしまおう!という試みのメモです。
物事を始めるには必ず理由があり、それが無いまま進めてしまうと無駄になるのは当たり前です。*1
私の目的は情報の再利用と物理スペースの節約をするためです。
本は他のメディアと違い、内容の再利用する機会が多いメディアです。
躊躇(ちゅうちょ)無く捨てられる本は捨てても問題ないとは思いますが、捨てるのに少しでも躊躇した本は後から再利用する可能性があります。
捨てた後で「ああ、あの時捨てなければ…」というのはよくある事なので、そうならないためにもスキャンする事をおすすめします。
私は以下の基準でスキャンする本を決めています。
種類 | 行動 |
2度と見ない 懐かしさ・捨てられない感が無い | 捨てる・売る |
PCがある場所以外で使う | そのまま使うので本棚に置くか、決まった場所に片付ける |
良く使う | そのまま使うので本棚に置くか、決まった場所に片付ける |
たまに見る | 再利用するためスキャンする(裁断した本は捨てる) |
見ていないが捨てるのが惜しい | 再利用する可能性があるためスキャンする(裁断した本は捨てる) スキャン後もたぶん見ないが、喪失感や後で後悔する事が無いのがメリット |
倉庫に保管したい | スキャンする(裁断した本は捨てる) 倉庫→捨てるのが惜しいと思っている証拠 でも倉庫に入れたが最後、その本は冬眠決定 …なので倉庫に入れるぐらいならスキャンする |
透明テキスト入りPDFとは、スキャンした際に画像をOCR(画像から文字を取り出す技術)で文字を取り出して、透明なテキストファイルとして貼り付けます。
こうする事により画像で保存するよりは以下のメリットがあります。
本をバラして裁断する必要がある事です。
本当に捨てたい本だけやるか、2冊買うしかありません。
最新の上位機種は「ScanSnap iX500」です
Amazon.co.jp: 富士通 FUJITSU ScanSnap iX500 (A4/両面/Wi-Fi対応) FI-IX500A: パソコン・周辺機器
本の背を裁断してくれる業者に頼んだ方が間違いないのですが、裁断の業者によってはカバーを切らない場合があったりするので、ロータリーカッターはあった方が良いです。
私が持っている裁断機は「ロータリーカッター・A4(DCM Japan 株式会社)」です
※2000円ほどでホーマックで買った商品ですが、現在DCM Japan 株式会社のWebページに商品紹介が載っていませんでした
ロータリーカッター・A4(DCM Japan 株式会社)
DCMホールディングス株式会社
Amazonでロータリーカッターを調べると似たような商品が出てきました。
3000円ほどで買える様です
Amazon.co.jp: ナカバヤシ ロータリーカッターA4 ブルー NRC-N2A4-B [オフィス用品]: 文房具・オフィス用品
業者を使わず自分で分厚い本の本の背を一気に裁断したい
そういう方がよく使われている裁断機が「パーソナル断裁機 Durodex 200DX」です
ただ、値段が3万近くするので私はこれを買う勇気が出ません><
Amazon.co.jp: DURODEX 自炊裁断機 ブラック 200DX: 文房具・オフィス用品
参考Webページ
購入して実際に使う前に、正常にスキャン出来ているかどうかを確認します
A4の色画用紙等を両面スキャンして、変な縦筋が出ないかチェックします
構造上多少の縦筋は出ますが、以下の様な極めて目立つ縦筋が上から下にかけて出る様であれば、読み取り窓に何かついてないか確認し拭いてみて下さい。
拭き方としては、「実際にスキャンする」の「2.読み取り窓を拭く」の項を参照して下さい。
拭いても縦筋が発生する場合は、サポートに問合せして下さい。
ScanSnap 本製品のお問い合わせ : 富士通
※私の場合は買ったばかりだったので新品交換という事で、まず新品が送られて来て正常動作を確認してから不良品を着払いで送り返す、という対応をして戴きました。
本の背を裁断してくれる業者に頼んだ方が間違いないのですが、裁断の業者によってはカバーは切らない場合もあるので、ここではロータリーカッターを使って自分で裁断を行う場合の説明をします。
真ん中にホチキスの針で止められているような雑誌の様な本は針を抜いて切るだけで終了なのですが、ほとんどの本は背のウラに硬いノリでべったりと貼っているものが多いと思います。
そういった本の場合は背の部分ごと裁断する事になりますが、そのままカッターやハサミで切るには無理なので、以下の方法で行っています。
読み取り窓にホコリ&背の糊が付着し、スキャン時に縦筋の様な跡が出る場合があるので、定期的にスキャナ内のホコリを飛ばす&読み取り窓を拭きましょう。
タイミングとしては1冊分の表紙&本文をスキャンし終えた直後や、スキャンサイズが変わるカバーをスキャンする直前が良いと思います
読み取り窓は必ず2か所とも拭きましょう、これは読み取り面の反対側の読み取り窓の白い部分に汚れが付着した場合にも縦筋が発生するからです。
水分の付着も縦筋の原因になるので水分を布の乾いた部分で拭き取っておく事も忘れずに
種類 | 設定 | 説明 |
色 | カラー | 白黒は容量の面では有利ですが AdobeReaderで見た時に縮小表示が汚く表示されるので、 カラーでやっておいた方が無難です |
dpi(解像度) | カラーで300~400dpi |
※dpi(解像度)ってナニ?
dpi(解像度)とはドットパーインチという単位で、印刷時のドットの細かさを表した値です。
たとえば300dpiは、1インチの幅に300ドットあるという意味です。
コピー機等でよく使われている解像度は600dpiですが、カラーの場合は600dpiだとファイルの容量が大き過ぎて表示するのにとても遅くなるため、300~400dpiで取るのが現実的です。
カラーは中間色のお陰でdpiが低くても十分綺麗に見えるのでご安心を。
途中で引っかかる等、何かしらのトラブルで止まってしまった場合はそこでスキャン中止にせず、後で修正する事にして以下の方法で再開します。
以上の方法で再開した場合はスキャンしたページ数分、PDFのページが増えてしまっている事を忘れないようにして下さい。
後で修正するためにとても重要です。
PDFを作成した際に、表紙・目次・奥付等でPDFのサムネイルページ番号と本のページが違う場合が多いと思います。
このままだと目次を見てページを飛んでも、目的のページに飛ぶ事が出来ません。
これでは使う上では不便でしょうがないので、PDFのサムネイルページ番号と本のページを合わせる事にします。
→AcrobatでPDFのサムネイルページ番号と本のページを合わせるを参照
その後、以下の手順でスキャンミスを発見します
Amazon.co.jp: FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500: パソコン・周辺機器
私が「ScanSnap iX500」で本をスキャンする際に行った設定や工夫を参考までにメモしておきます。
ソースは以下のページから。
ScanSnap iX500 : 富士通
読み取りモード | dpi(解像度) | 読み取り速度 |
自動解像度モード | 原稿の長さが約148mm以下:カラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当 原稿の長さが約148mmよりも長い:カラー/グレー200dpi、白黒400dpi相当 | 両面・片面 25枚/分 |
ノーマル | カラー/グレー150dpi、白黒300dpi相当 | 両面・片面 25枚/分 |
ファイン | カラー/グレー200dpi、白黒400dpi相当 | 両面・片面 25枚/分 |
スーパーファイン | カラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当 | 両面・片面 25枚/分 |
エクセレント | カラー/グレー600dpi、白黒1,200dpi相当 | 両面・片面 7枚/分 |
※速度やファイルの容量の事を考えると、スーパーファインが適切な様です
Amazon | FUJITSU ScanSnap(スキャンスナップ) S510 FI-S510 | 富士通 | ドキュメントスキャナ 通販
私が「ScanSnap S510」で本をスキャンする際に行った設定や工夫を参考までにメモしておきます。
ソースは以下のページから。
ScanSnap S510(製品情報) : 富士通
読み取りモード | dpi(解像度) | 読み取り速度 |
ノーマル | カラー150dpi、白黒(2値)300dpi相当 | 両面・片面 18枚/分 |
ファイン | カラー200dpi、白黒(2値)400dpi相当 | 両面・片面 12枚/分 |
スーパーファイン | カラー300dpi、白黒(2値)600dpi相当 | 両面・片面 6枚/分 |
エクセレント | カラー600dpi、白黒(2値)1,200dpi相当 | 両面・片面 0.6枚/分 |
※速度やファイルの容量の事を考えると、スーパーファインが適切な様です
複数枚巻き込みが多いな…と思ったら以下の方法を試すと解消される事が多いです
スキャン後の用紙がどんどん上に引きずられ、バラバラになってしまう様なら、以下の様にセロハンテープの輪っかを作り、上に引きずられない様に配置します。
※用紙が上に引きずられない様になれば良いので、セロハンテープでなくても良い