検証環境

事の始まり

MIDI音源モジュールが増える度に、MIDIケーブル接続が増える…これ何とかならんか…
えっ!?無線で繋げられる「mi.1 II」というのがある?使ってみようっと
(そしてここから、試行錯誤の旅が始まりました)

Bluetooth MIDI 機器(mi.1 II・WIDI Bud Pro)の雑メモ

「mi.1 II」はこんな感じ、電源供給はOUT側で行っている模様
なのでINだけ差して使う事は出来ない…ちょっと不便

「mi.1 II」をBluetoothアダプタでペアリングするだけでは、TMIDI PlayerからMIDI Portは見えず

  • 「MIDIberry」アプリで「loopMIDI」アプリのMIDI Portにバイパスする

又は

  • 「KORG BLE-MIDI Driver」をインストール

する事でMIDI Portが見えるようになる
でももっと簡単な方法がある…それは

  • 「WIDI Bud Pro」を使う

これはWindowsから見てBluetoothアダプタではなく、USB MIDIインターフェースとして動作する
差せばMIDI Port「WIDI Bud Pro」が見えるようになり、電源が入っているBluetooth MIDI機器を自動でペアリングする、Windows設定のペアリング操作は不要

※他サイトの説明では「WIDI Bud Pro」の使用に「KORG BLE-MIDI Driver」のインストールが必要という記述が書かれているが【実際はインストール不要で、USBに差すだけでMIDIデバイスとして使える】
代理店のHookup, Inc.の説明から間違っていて、そのせいでサウンドハウスも間違っている模様

とりあえず「mi.1 II」を1個使うだけなら、上記3つの方法のどれでも良い
問題は、以下の2つ同時に使いたい時

2つのmi.1 IIを同時使用したい

MU80やSC-88等はMIDI Portが2つ(合計32Track)あるので「mi.1 II」を2つ同時に使用したいなぁ…と思いました
(そしてここから、さらなる試行錯誤の旅が始まりました)

成功例

「WIDI Bud Pro」を2個使う

いきなり「WIDI Bud Pro」だけを2つ差してオンにしてしまうと「WIDI Bud Pro」同士でペアリングしてしまうので、こういうスイッチ付きUSB-HUBを用意して、順番にオンに出来る様にした方が良い

まず使いたいMIDI音源の電源をオン、2つの「mi.1 II」に電源が通っている状態(ペアリング待機状態)にする
1つ目の「WIDI Bud Pro」をオン→1つ目の「mi.1 II」と自動ペアリング確認(WIDI Bud ProのLED水色)→2つ目の「WIDI Bud Pro」をオン→2つ目の「mi.1 II」と自動ペアリング確認(WIDI Bud ProのLED水色)

そのままではMIDI Portの名前が「WIDI Bud Pro」で重複して1つ目しか使えない
※以下は「TMIDI Player」のMIDI設定

そこで2つ目の「WIDI Bud Pro」は「loopMIDI」→「MIDIberry」を経由して使う事にする
※「MIDIberry」ではMIDI Portの名前が重複していても、区別して指定が出来ます

これで2つの「WIDI Bud Pro」を同時使用出来るようになりました

ちなみに「loopMIDI」→「MIDIberry」と同様の使い方で「loopMIDI」→「WindSYNTHberry」でもいける模様
2つとも「loopMIDI」経由で使いたい場合「MIDIberry」と「WindSYNTHberry」を同時使用するのもアリかもしれない、レイテンシー(遅延時間)が揃いそうだし

失敗例

Bluetoothアダプタで「mi.1 II」を2つペアリングをする

ダメだった、数秒の大遅延が発生したりリズムがおかしくなったりする
この症状は「MIDIberry」と「loopMIDI」を使った場合でも、「KORG BLE-MIDI Driver」を使った場合でも同様だった

「WIDI Bud Pro」を1個だけ使い、Group Auto leam をONで4つまでペアリングする機能を使う

Group Auto leamの設定には、Androidアプリ「WIDI」を使用
駄目だった、Windowsから見えるMIDI Portは1つなので同じMIDIメッセージがペアリングした複数の「mi.1 II」に飛ぶだけだった
公式の動画を見るとmacOSでは個別に扱える様に見える?がWindowsでは出来ないらしい、残念

関連する技術的な話

(以下は自分なりの解釈です…違ってたらごめんwww)
WindowsでMIDIを扱うAPIは「WinMM API」「UWP MIDI API」の2つがある

「WinMM API」は同じ名前のMIDI Portを区別出来ず、重複した場合はどれか1つしか使えない
多くのWindows用MIDI関連アプリは「WinMM API」に対応している
「TMIDI Player」は「WinMM API」を使用していると思われる

「UWP MIDI API」は同名のMIDI Portであっても区別できる
一部のWindows用MIDI関連アプリは「UWP MIDI API」に対応している
「MIDIberry」は「UWP MIDI API」を使用していると思われる